畑違いの職種から実務経験もなく、周りに相談できる相手もなく、ただ闇雲に勉強し遠回りをした経験から、適切な努力し合格に向けて頑張ってもらいたいと思い、必要となる情報を詰め込みました。
最短ルートで土地家屋調査士試験の合格を目指しましょう。
現役の土地家屋調査士【サブロー】です。
実務経験なし、約1年半の勉強期間(試験挑戦2回目)で何とか合格し現在、ADR認定土地家屋調査士として活動しております。
誰にでも「できる」勉強方法や合格までの手順などを詳しく解説しています。
※特に初学の方は必見です!
土地家屋調査士とは
【土地、建物の調査・測量】を行う専門家です
例えば、マイホームを建てた際に法務局へ登録する手続き(建物表題登記)が必要となりますが、このような手続き(登記)を代行して行うことができる資格です。
他には、土地を分割して一方を売買したい場合など、その土地を分割する手続き(分筆登記)を代行して行うこともできます。
法務省が認定している国家資格で、お客様から依頼を受けて土地や建物の登記や調査・測量を行う土地境界のスペシャリストです。
また、俗にいう8士業の1つで、「職務上請求」により委任状なく戸籍謄本・住民票を取得することが認められた特別な権限が与えられた職業です。
土地家屋調査士試験の合格率や勉強時間など
試験の難易度を理解しよう
土地家屋調査士試験は筆記試験(午前・午後)と口述試験に分かれます。また、各年度によってバラツキはあるものの合格率は例年約9%です。
また、土地家屋調査士試験に合格するための勉強時間は1000時間程度です。
土地家屋調査士の試験の合格を目指すのであれば、まずは試験制度をしっかりと理解しましょう。
土地家屋調査士に実務経験ナシでも独学で合格できるのか?
独学or予備校!?
時間とお金に余裕のある方は、ゼッタイ予備校がおすすめです。
ただし、私も含め多く方が独学で合格しているのも事実です。
勉強方法さえ間違わなければ、合格は可能です。合格まで届いていない方のほとんどは勉強への投下時間が圧倒的に足りていないことです。(勉強時間の目安は、約1000時間)
また、参考書1冊での合格は無理だと断言できます。
(ある程度の金額は掛かるものだと思ってください。)
以下に当てはまる人は、予備校の通学を強くおすすめします。
- 時間とお金に余裕のある方
- 予備校が通える距離にある方
- 合格後、土地家屋調査士として独立開業を目指している方
独学での勉強方法は
予備校を進めておきながら、私は独学で合格を目指したタイプです。
それをこれから解説していきます。
私の提唱する勉強法は、確実な時間投下と間違いないテキスト選びがすべてです。
ごく一部の特別な人が可能とする必勝法などではなく、だれでも「できる」勉強法として解説しています。
【サブロー流】勉強法
土地家屋調査士試験は筆記試験(午前・午後)と口述試験に分かれますが、事前に資格を有することによって午前の部の筆記試験は免除となります。
その資格は「一級建築士」、「二級建築士」、「測量士」もしくは「測量士補」です。
その中でも王道は「測量士補」を取得し、午前の部免除を目指します。
土地家屋調査士試験午前の部の勉強量に費やす時間は、「測量士補」を取得するために使ってください。(早い方では、1か月程度の勉強で取得できますので、ここでは割愛します。)
私も「測量士補」を事前に取得していたこともあり「土地家屋調査士試験」に臨んだ経緯があります。
まずは、午前の部免除の資格を有していることが【最低条件】となります。
ここからが、本当の勉強法解説となります。(メインの筆記試験「午後の部」)
※口述試験について、別記事として掲載する予定ですが、基本的には筆記試験合格者は口述試験に落ちることはありません。(基本知識が身についていますので、何とかなります。)
ここからは、「本気」で土地家屋調査士試験の合格を目指す方のみご覧ください。
私は、この方法で合格しました。
まず、テキストや問題集ですが、書店で購入できるものは使用しません。何冊も書き方の異なる書籍を購入することになりますので、非効率の極みです。特に初学者はハマリます。
最適解は、各予備校で販売しているテキストや問題集での勉強法です。
毎年更新された統一感のあるテキストや無駄のない過去問題集は秀逸です。また、費用は掛かりますが、初学者は通信講座の受講を強くオススメします。
※法改正の問題もありますが、あまり費用が掛けられない場合は、中古の通信講座テキストや中古の問題集(予備校が販売)も良いと思います。(できる限り最新のもの選んでください)
また、初学者ではない方へのオススメは各予備校の答練(答案練習会)です。各予備校が試験日の数か月前より数回実施する模試です。本試験と同様の問題数(同様の形式)を制限時間内(2時間半)で回答する実践形式の内容となっております。
勉強期間を1年半として、スケジュールを組むと・・・
- 【3が月】テキスト(&動画視聴)で基礎知識を習得
- 【3が月】択一過去問を解く(以降、択一過去問はスキマ時間で何度も解く)
- 【1~2週間】電卓(複素数)&作図方法を習得
- 【3が月】記述式の過去問(土地、建物)
- 【3が月】過去問を解く(不得意分野を重点的に)
- 【3~5ヵ月】答練(初見問題の経験を積む)
- 筆記試験
- 口述試験
気持ちに余裕のある方は、知識が不足の状態でも記念受験として一度経験しておくと現地の空気感が掴めるので、本番では余計な緊張が無くなるはずです。
必要な筆記用具
択一式はマークシート式ですので、鉛筆&消しゴムのみでOKですが、作図が必要となる土地家屋調査士試験では以下の筆記用具が必要になります。
- シャープペンシル
- 消しゴム
- ボールペン(清書用)
- 蛍光ペン
- 三角定規
- 三角スケール
- 全円分度器(ほぼ使わない)
- コンパス(ほぼ使わない)
- 関数電卓
記述式はボールペンで記載されたものが回答となるので、鉛筆(シャープペンシル)は下書きとみなされます。
試験では、作図するための計算が出来なくても、テキトーでも構いませんので、とにかく書いてください。(正解に近い作図で点数がもらえるかもしれませんので)
土地家屋調査士試験【筆記試験】での心構え
- 試験の開始時間に余裕を持って到着するように心掛けましょう。
- 関数電卓は保険の意味を含めて、2台持っていくようにしましょう。
- 試験会場の雰囲気に飲まれない様に注意しましょう。
試験本番では、とにかく平常心です。
心が乱れぬように心がけましょう。(準備が大事です。)