土地家屋調査士試験の実施日や受験申込期間などの基本情報から、出題範囲などを解説しております。
まずは、敵を知ること。
試験の概要から分かる傾向などを解説します。
また、過去の統計から見えてくるものもあります。
土地家屋調査士試験とは
土地家屋調査士試験は、年齢、性別、学歴等の制約はない。
期間や日程など
筆記試験
試験日は、毎年10月の第三日曜日、13時00分~15時30分に「午後の部」の筆記試験(年1回)で、試験の申込期間は毎年7月下旬~8月上旬の約2週間です。
<午前の部の免除条件>
測量士、測量士補、一級建築士若しくは二級建築士の資格を有するもの
口述試験
試験日は、毎年1月下旬に実施され、集合時間は口述試験受験票に記載されます。
願書の入手方法
受験申請書等一式(願書)は、全国の法務局及び地方法務局の総務課で入手することができます。
また、郵送による入手も可能で、封筒の表に「土地家屋調査士請求」と朱書きし、角形2号(A4判)の返信用封筒に郵便番号、住所及び氏名を記載し、120円切手を貼ったものを同封することでも願書を入手することができます。
※「全国の法務局及び地方法務局」は北海道のみ4か所、そのほかの各都府県に1か所ありますので、お近くの法務局及び地方法務局をお探しください。
願書の提出方法
<提出書類>
- 土地家屋調査士試験受験申込書、写真票及び筆記試験受験票
- 受験手数料8,300円(収入印紙で納付)
- 写真(縦4.5cm×横3.5cm)
- 午前の部の試験の免除を受けようとする受験者についてその資格を証する書面等(原本と写し)※切手(書留料金含む)を貼った原本返信用の封筒も準備する。(別途、はがきが入ることも考慮する。)
持参して提出する場合は、筆記試験を受験しようとする試験場の所在地(受験地)に対応した法務局及び地方法務局の総務課に提出する。
なお、地方法務局(那覇地方法務局は除く。)に提出する場合は、筆記試験受験票(はがき)に郵便番号、住所及び氏名を記載し、63円切手を貼る。
また、郵送による提出をする場合は、封筒の表に「土地家屋調査士受験」と朱書きし、筆記試験を受験しようとする試験場の所在地(受験地)を管轄する法務局及び地方法務局の総務課に宛に、【郵便書留】で送付する。
筆記試験の内容【出題範囲】
※ここでは「午前の部」が免除されているものとして解説しております。
- 民法に関する知識
- 登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む。)及び審査請求の手続に関する知識
- 筆界に関する知識
- その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力
法律でいうところの「民法」、「不動産登記法」、「土地家屋調査士法」が範囲となります。
問題の構成は択一式が全20問、記述式が2問の出題となっています。
- 択一式は「不動産登記法」から16問、「民法」から3問、「土地家屋調査士法」から1問
- 記述式は「土地の登記」から1問、「建物の登記」から1問
記述式答案用紙に図面を記載する際の筆記具について【注意】
令和5年度試験より、記述式図面に記載する際の「ペン」について、次のように言及しています。(受験案内書§7・6参照)
- 万年筆・・・ペン種(ペン先)が細字(F)以下のもの
- ボールペン・・・ボール径(ペン先)が0.5mm以下のもの
試験結果の発表等
筆記試験の結果発表
11月下旬に多肢択一式問題の正解及び基準点が発表されます。
また、筆記試験から約3ヵ月後の1月初旬の午後4時に結果が発表され、法務省のHP及び法務局及び地方法務局に受験番号が掲示されます。合わせて受験者へ通知されます。
口述試験の結果発表
2月中旬の午後4時に結果が発表され、法務省のHP及び法務局及び地方法務局に受験番号が掲示されます。
また、3月初旬の官報に、最終合格者の受験番号と氏名が掲載されます。
合格点などは「土地家屋調査士試験の難易度や合格率は?」を参照してください。
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